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年収300万円会社員の投資体験談

バイオ株の含み益が株価の暴落で激減した話

こんにちは。当ブログ管理人のエイキチです。

最近は、2023年の売買履歴を見て、反省する毎日を過ごしています。その年の前半では、いくつかのバイオテクノロジー企業の銘柄(バイオ株)に投資していました。

私が投資していたバイオ株のひとつは、買った後の数日間は株価が順調に上昇していたのですが、ある日を境に、株価が下がり始めました。今回の記事では、その時の体験談を記事にしました。

バイオ株に投資していた時期

私が株式投資を始めたのは2022年11月の後半くらいです。

バイオ株には、100円台や200円台の銘柄があります。私にとって株価が安く感じ(格安という意味でなく、個人的な資金力の観点で)、いくつかのバイオ株に投資していました。

主に「セルシード(7776)」に投資をしていました。

この会社は再生医療という分野の会社です。細胞シートの事業化を目指しているそうです。

2022年12月23日に「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の治験届の提出に向けた準備進捗について」という題名のIR資料が公表されて、それを読んだ私は興味を持つようになりました。ただし、専門的な個所は理解できてませんでした。

このIRには「治験届の提出が2023年春まで遅れる見通しとなりましたので、ご報告いたします。」と記載がありました。治験届の提出が2023年春ころに発表されるらしいので、その少し前の時期に株を買おうと考えました。

バイオ株は治験届の提出が発表されると、期待先行で株を買う人が増えて株価が上昇する傾向があるかもしれないと考えたからです。

セルシードの株を買い込む

私はSBI証券を使っています。2023年のセルシードの売買履歴を見ると、この年の1月からセルシードの株を買ったり売ったりしていました。治験届の提出が発表される前に株を買う作戦でしたが、ちょっと値動きがあると利益確定をしたり損切をしていました。

2023年3月17日にはセルシードの株を以下のように保有してました。

口座 平均取得価額 数量
特定 597 600
旧NISA 295 400

セルシードの株を何度も買ったり売ったりを繰り返したため、平均取得単価が上がってしまい、上記の状態になりました。

以下は2023年1月4日から3月17日までの株価の日足チャートです。

セルシードの日足チャート

売買履歴によると2023年1月19日から株を買ったり売ったりして、それなりの利益が出てました。1月18日に株価が急に上がったので、それを見てから、慌てて売買をするようにしたように記憶しています。

上記のチャートの通り、全体的に右上がりだったので、ある程度の利益が出せてました。

セルシードの株価がある日に急落

2023年3月17日にセルシードの株を買って、しばらく様子を見ました。

数日間は株価が上がりました。当時は『そろそろ、治験届の提出が発表されるかもしれない』と考えてました。

ところが、3月27日に、株価は以下のように下がってしまいました。

日付 始値 高値 安値 終値
3月27日 976 976 827 827

いわゆる「寄り天」になりました。つまり、その日の取引開始の最初についた値段がその日の高値でした。

さらに、終値が安値という状態です。日足は日足が、上ヒゲ・下ヒゲがない陰線(陰線坊主)になりました。

陰線坊主

翌日も株価は以下のように下がってしまいました。

日付 始値 高値 安値 終値
3月28日 722 827 677 677

これを見て、「治験届の提出が延期される可能性もあるのかもしれない」と感じました。

株価が暴落するかもしれないという恐怖を感じたため、その日のPTS(夜間取引)で以下のように株を売りました。

約定日 市場 取引 預り 約定数量 約定単価
3月28日 PTS(J) 株式現物売 特定 600 630
3月28日 PTS(J) 株式現物売 旧NISA 200 610.5

上記の通り、特定口座で保有していた600株は全部を売りました。また、旧NISA口座で保有していた400株のうち200株を売りました。少しだけ未練があったため、旧NISA口座に200株だけ残しました。

翌日も以下のように株価は下がりました。

日付 始値 高値 安値 終値
3月29日 627 695 577 577

結局、旧NISAの残り200株も、その日のPTS(夜間取引)で売りました。

|約定日 |市場 |取引 |預り |約定数量|約定単価| |3月29日|PTS(J)|株式現物売|旧NISA|200 |561 |

翌日からも、セルシード株価はどんどん下がっていきました。以下は4月末までの日足チャートです。

セルシードの日足チャート2023年4月末まで

私の推測ですが、治験届提出の期待で株価が上がっていましたが、発表が遅いために3月27日から株を売る人が増えたのだと思います。

結局、2023年4月28日にIR資料「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)ノ開発及ビ提携先候補トノ交渉ノ進捗ニツイテノオ知ラセ(開示事項ノ経過)」が発表されました。その資料には、治験届提出が遅れるという記載がありました。時期については、「2023年春提出の見通し」を「2023年中」に変更になりました。

株価が平均取得単価を下回る前に全ての株を売ることが出来たことは幸運でした。

なお、その後も何度かセルシードの株を買ったり売ったりしたのですが、あまり利益は得られませんでした。

バイオ株は難しい

上述のように、バイオ株は治験届提出の期待で上がることがあります。しかし、期待先行で上がってる分、その期待が崩れたとき、株価が大きく下落するようです。

私はバイオテクノロジーの素人なので、治験がうまくいっているのかどうかを企業側が公表している資料で読み取ることができません。上記の投資体験により、私にとって、バイオ株の投資は難易度が高いという印象が強いです。

今年(2024年)は、まだ、バイオ株に投資はしていません。この先もバイオ株に投資することは、ほぼないと思います。