NISAで年金育成ブログ

凡人の紆余曲折な投資体験談

新NISAでオルカンとS&P500両方を積み立てる理由

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あけましておめでとうございます。当ブログ管理人のエイキチです。

今回の記事は積立投資についてです。

そもそも、「積立投資とはどのような投資方法なのか?」という疑問を持ちました。そこで、新NISAで投資を始める前に、積立投資について復習することにしました。

今回の記事の前半では、積立投資に関して復習したことの基本的な部分を書きました。。後半では、新NISAで積み立てる候補について自分の考えを書きました。

積立投資とは

「積立」という言葉の意味を調べると、「積んで高くする」や「貯金などで金銭を段々増やしていく」という内容が書かれています。

「積立投資」という言葉については、証券会社などのWebページで用語の解説が見られます。大抵は一定間隔で買付を繰り返すというような説明が書いてあります。買付を繰り返して、投資総額が段々増えていく様子から「積立投資」という言葉が出来たのかもしれません。

ドルコスト平均法という言葉もあり、投資方法自体を示すときにはこちらの用語が使われるようです。

大雑把に言うと、積立投資とは以下のような投資方法であると理解しました。

  • 一定の金額で買付する。
  • 一定の間隔で買付する。

もし、資金全部を一括で一つの銘柄に投資した場合、一度の買付で取得単価が決まります。それに比べ、資金を複数に分けて複数回買付をすると、それぞれの取得単価の平均が最終的な取得単価になります。ドルコスト平均法では、それがリスク分散になると期待できるという考え方のようです。

積立投資の具体例

私が株式投資を始めたのは2022年11月頃です。投資信託に興味を持ち、SBI証券で特定口座とNISA口座を開設しました。2022年はNISA口座を「つみたてNISA」にしました。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を試しに買ってみることにして、自動買付設定をしてました。最初の買付日は2022/11/15でした。翌月は2022/12/13に買い付けが実行されました。そのときの履歴は以下の通りです。

日付 基準価額 金額 取得単価
11月15日 17124 10000 17124
12月13日 17056 10000 17090

2022年の取得単価の推移

取得単価は上記2つの日付の基準価格の平均になりました。ドルコスト平均法の考え方としては、合計2万円を2回に分けて1万円ずつ買付をしたことになります。取得単価は結果的に1回目の取得単価より低くなりました。ただし、この時点では評価損益はマイナスです。

2023年はNISA口座を「一般NISA」にしましたが、計13回、買付をしました。詳細を以下の表にまとめました。

日付 基準価額 買付金額 評価額 評価損益
1 1月12日 16552 10000 10000 0
2 2月14日 17193 10000 20389 389
3 3月14日 16285 5000 24313 -687
4 4月12日 17346 5000 30898 898
5 5月12日 17549 5000 36259 1259
6 6月13日 18843 5000 43934 3934
7 7月12日 19151 5000 49652 4652
8 8月15日 20071 5000 57037 7037
9 9月12日 20191 5000 62380 7380
10 10月12日 20099 5000 67096 7096
11 11月14日 20466 5000 73321 8321
12 11月20日 20772 8910 83328 9418
13 12月12日 20664 5000 87896 8986

2023年の取得単価の推移

3回目の買付の時は評価損益にがマイナスになりました。ただ、この年は基準価額が全体的に右上がりだったので、最終的には評価損益もプラスになりました。ドルコスト平均法としては、前半に低い価格で買えたということだと思います。(一定金額の買付にはなってませんが。)

新NISAでオルカンとS&P500

2024年から始まる新NISAでも投資信託の積立投資をする予定です。

試行錯誤の結果、買付する2つの銘柄は以下に決めました。

  • 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)
  • 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(以下、S&P500)

eMAXIS SlimのオルカンとS&P500の両方を買う理由は、2つとも同じくらいトップクラスの人気があると感じたからです。

具体的には、以下の項目に注目しました。

  • 純資産総額
  • 純資産総額の推移

この記事を書いているのは、2023年12月中旬頃ですが、Yahoo!ファイナンス等で確認した結果、純資産総額はオルカンが3位、S&P500が1位でした。ともに1兆円を超えてます。また、資産流入(1か月)はオルカンが1位、S&P500が2位でした。そのため、この2つの銘柄が総合的に人気があると判断しました。

どちらが今後のリターンが高いのか、私にはわかりません。投資期間は10年以上を想定しています。完璧なリターンを得る投資は自分にはできないと思い、両方買うことで、積立投資を途中で辞めることなく、ある程度のリターンが得られれば良いと考えました。

ただ、両方を買うことのデメリットもあります。オルカンとS&P500はアメリカの銘柄の重複が多く、オルカンの6割くらいはアメリカ株であることです。そのため、アメリカの割合が大きくなっています。国単位の分散投資を目的とする場合、両方を買うことは分散効果を薄めることになります。この点については、国単位の分散はあきらめました。

NISAの自動買付の設定に苦心

2024年は、上述の2つの銘柄それぞれを月5万円、合計で月10万円のペースで積立投資をしていこうと思います。なお、自動買付の設定は次のようにしました。

銘柄 新NISAの枠 金額 日付
1 オルカン つみたて 25000円 1週目あたりの日を指定
2 S&P500 つみたて 25000円 上記から6、7日後を指定
3 オルカン 成長投資 25000円 上記から6、7日後を指定
4 S&P500 成長投資 25000円 上記から6、7日後を指定

なぜ、成長投資枠も使っているかというと、1回の買付金額を低くしたかったからです。SBI証券の「NISA(つみたて枠)」で毎月積み立てる場合、「日」を1つだけ指定出来ます。それだと、それぞれの銘柄を月1回5万円で買付をすることになります。私の感覚ですが、その金額は大きすぎると感じました。そこで、上記の表のように「成長投資枠」で同じ銘柄を買うことを考えました。

つみたて投資枠の通算限度額は600万円です。上記の設定だと10年続けると、つみたて投資枠600万円、成長投資枠600万円を使うことになります。それまでに成長投資枠の残り600万円を使い切る予定はないので、上記設定のペースで問題なさそうです。

なお、指定日に月末に近い日を指定する場合、注意が必要です。

私の場合、上記の4番目の指定日を26日にしていたので、2023年12月26日に注文が発生し、27日に約定されました。2024年の成長投資枠での買付となりました。その結果、現在は2024年のNISA(成長投資枠)の投資可能枠は残り「2,375,000」です。

なぜ、このようになるのかというと、SBI証券では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の受渡日が「約定日から3営業日後」です。上記の注文の場合、約定日23/12/27、受渡日24/01/04です。受渡日の日付が2024年なので、2024年のNISAの枠での買付となるようです。指定日を受け渡し日から逆算して考えないと、このように年末に想定外の注文が発生する可能性があります。

想定外の事態がありましたが、2024年は、新NISAでの積立投資を上記の設定でやっていこうと思います。(どこかのタイミングで指定日を調節するなどの変更をすることはあるかもしれません。)

以上、参考になれば幸いです。なお、投資は自己責任です。